俺が高校生の時の話だ。人通りの多い町を歩いていると、70歳くらいのおじいちゃんがDQN4、5人に絡まれていた。どうやらおじいちゃんが歩いている時にDQNにぶつかってしまったらしく、それを理由にDQNたちがしつこく責め立てている様子だった。
おじいちゃんは「ごめんよ、すまなかったねぇ」と丁寧に謝っていた。しかし、DQNたちは「土下座せんかい!」と調子に乗り、さらにエスカレートしていた。おじいちゃんは仕方なくその場で土下座し、「これでいいかね?いやあすまなかった、すまなかった」と繰り返し謝っていた。
その光景を見て、俺はあまりにもひどいと感じ、止めに入ろうと決心した。
「会長!大丈夫ですか?しっかりしてください!」とその男はおじいちゃんに駆け寄った。どうやら、そのおじいちゃんはやくざの頭だったようだ。突然の出来事にDQNたちの顔が一気にこわばり、恐怖で固まっていた。
「お前らなにさらしとんのじゃコラァ!!」その男がDQNたちに向かって怒鳴りつけると、DQNたちは半べそをかきながら震えていた。しかし、おじいちゃんはその男を優しく止め、「いいって、いいって。まだ若いんだから」と笑顔で言ったのだ。
結局、おじいちゃんとその男はその場を去って行ったが、DQNたちはしばらくの間、その場から動けなかった。
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